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200年以上続く老舗「北川天明堂」の、地元の大吟醸酒を使った「酒かすてら」/人気店の定番スイーツ vol.63

おいしいマルシェ

長年愛される「定番」スイーツ紹介の連載第63回は、江戸時代に創業した熊本県の和菓子店「北川天明堂」の「酒かすてら」をご紹介します。「現代の名工」にも選ばれた7代目が、地元の酒造の大吟醸酒を使って作り出し、看板商品となった品です。木枡入りもあり、御祝いの品や贈り物としても重用されています。

200年以上の歴史を持つ「北川天明堂」

「北川天明堂」は、18世紀後半、江戸時代の天明年間に創業した老舗です。米飴の製造から始まり200年以上。明治時代には、4代目が熊本市の南寄りの川尻町に開業し、様々な和菓子製造に励んできました。

7代目の北川和喜氏は、川尻の地元6軒の和菓子店による「開懐世利六菓匠(かわせりろっかしょう)」の活動で地域を活性化させたことが評価され、平成26年には「サントリー地域文化賞」を受賞。2022年には「現代の名工」に選ばれ、2023年秋の叙勲で黄綬褒章を受章されました。

現在は、娘の北川広美さんが8代目を継承。店内には喫茶席もあり、お菓子をいただきつつ古い木型やお店の歩みを伝える展示も見られ、心和む時間を過ごすことができます。

地元の銘酒を使った「酒かすてら」誕生の経緯

「酒かすてら」が生まれたのは、40年程前のこと。東京での修業後、地元に戻られた7代目は、東京で学んだブランデーケーキのような“かすてら”を作りたいと思っていらしたそう。

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川尻には、「瑞鷹(ずいよう)酒造」という、江戸末期創業の老舗酒造があります。そこから当時ちょうど発売されたばかりの大吟醸酒を勧められて飲んでみると、なんともフルーティーな香りのするお酒。これをキメの細かいしっとりした生地と合わせ、試行錯誤の末に誕生したのが「酒かすてら」でした。

その生地は、季節や湿度により焼き上がりが異なるため、熟練の職人が手掛け、通年通して安定した商品を作れるようにしているそうです。上白糖を使い、餅米から作られた飴も入れるため、保湿性が高くしっとり、ふんわりした食感が特徴的です。この生地に1つ1つ手作業で丁寧に、底を除く5面に刷毛で大吟醸酒を原液のまま含ませます。

そのまま召し上がっても美味しいですが、冷蔵庫で冷やして食べると、ひんやりした口当たりに続いてふんわりと日本酒の香りが広がり、芳醇な味わいが楽しめます。しっかりとお酒が効いてはいるものの、ブランデーと比べると辛みが少なく、お米由来のやさしい甘さもあり、より食べやすい印象です。

詰め合わせや木枡入りの特別仕様も

お店のオンラインショップには、6個入の詰め合わせから、12個入、15個入。24個入があり、用途に合わせて選ぶことが出来ます。

さらに、「瑞鷹酒造」の1合木枡のサイズに合わせてカットした「酒かすてら」を金色のフィルムで包んで枡の中に入れた、特別仕様のギフトもあります。

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