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山田太郎、あぶさん、星飛雄馬……人気野球漫画の主人公、年俸はどのくらい? 実在の野球選手から考察

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 日本のプロ野球では、阪神タイガースが38年ぶりの日本一となり幕を閉じた。プロ野球ファンにとっては、この時期は、選手や移籍や契約更改で盛り上がる時期である。前回は、人気サッカー漫画の主人公や選手がリアルではどのくらいになるのか、現役のサッカー選手と比較したが今回は、野球漫画の主人公はどのぐらいの年俸を稼いでいるのか、推定を試みてみよう。

(参考:【写真】熱すぎる! 巨人の星のDVDブックと魅力的な特典

■山田太郎(ドカベン)推定年俸:6億円

  まず生涯にわたって野球マンガを描き続けた水島新司氏に敬意を表し、『ドカベン』の主人公・山田太郎の年俸を推定してみよう。山田は強肩強打のキャッチャーで攻守両面でトップクラスの選手として活躍した。守備の要でありながら、打撃三冠王を獲得したほどの強打者である。キャッチャーは全ポジション中最も守備機会が多い。

  選手の総合力を評価するセイバーメトリクスの指標・WAR(Wins Above Replacement)にはポジションごとにその負担を考慮したポジション補正があるが、キャッチャーは最もポジション別のプラス補正値が高い。特に日本は伝統的にキャッチャーは「専守防衛」の考えがあり、守備力がかなり極端に重視される。打率.250、OPS.600以下しか記録したことのない小林誠司がオールスター選出3回、打撃に関しては同等レベルに厳しい数字の炭谷銀仁朗が同じくオールスターに3回選出されていることなどその好例である。MLBではここまで打撃が悲惨な選手がオールスターに選ばれることは筆者の知る限り無い。

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  日本プロ野球(NPB)の歴史上、キャッチャーの打撃タイトル獲得者は野村克也氏、田淵幸一氏、古田敦也氏、阿部慎之助氏、森友哉の5人しかいない。(※2023年首位打者の頓宮裕真は登録上キャッチャーだが、出場は主にDH、ファースト)

  ドカベンプロ野球編の年代に近く、実績やプレースタイルも近いのは阿部慎之助氏(現・読売ジャイアンツ監督)だろう。(※『ドカベン ドリームトーナメント編』が連載されていたのは2012年から2018年、阿部氏が打撃二冠を獲得したが2012年)

  キャッチャーでありながら、NPBの歴史に残るレベルの強打者だった阿部氏の推定年俸は最高で6億円だったので、山田も同程度だったと考えるのが妥当だろう。

■あぶさん(あぶさん)推定年俸:4億円

  同じく水島氏の代表作である『あぶさん』の主人公「あぶさん」こと景浦安武は2009年まで現役で活躍していた。3年連続打撃三冠王はじめ数々の大記録を残し、選手最晩年までリーグ屈指のスラッガーとして活躍した。

  2000年代のパリーグで、右打ちのスラッガーで外野手だと、タイプ的近いのは和田一浩氏だろう。和田氏は2005年に首位打者(西武ライオンズ時代)、あぶさん引退翌年の2010年には中日ドラゴンズに移籍し、打率.339・37本塁打・93打点・OPS1.061(リーグ1位)でシーズンMVPを獲得している。

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