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「藤田嗣治 心の旅路をたどる─手紙と手しごとを手がかりに」 アサヒグループ大山崎山荘美術館にて開催中! 静寂の森に囲まれた山荘美術館で心癒されるひとときを!

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「藤田嗣治 心の旅路をたどる─手紙と手しごとを手がかりに」が、京都のアサヒグループ大山崎山荘美術館にて、2023年12月16日(土)から2024年2月25日(日)まで開催されています。

いまも注目を集める藤田嗣治(ふじた つぐはる 1886-1968)は、明治時代に単身で渡欧し、エコール・ド・パリの代表的な画家として活躍。レオナール・フジタとしても知られています。
日本画の技法を油彩画に融合させて編みだした独自の画風で作品を手がけ、なかでも「乳白色の肌」と呼ばれた裸婦や猫をテーマにした作品で人気を博し、また、自身の個性的な風貌や言動でも脚光を浴びました。
第二次世界大戦中の日本で、作戦記録画の制作にも関わりましたが、戦後は日本画壇を離れ、フランスへ帰化、カトリック教徒となり、最期も自国で迎えました。

ニューヨークのスタジオでポーズをとる藤田、1930年頃

藤田の人となりやその時々の心情は、その名声と本人による巧みな印象操作によって、今でも明らかにされていません。
本展では、《横たわる裸婦》や《美しいスペイン女》といった絵画作品の展示に加えて、藤田が親しい人々に宛てた手紙、生涯にわたって作り続けた手仕事ともいうべき木工細工、妻のために遺した作品などを通じて、彼の人生と心の旅路を辿ります。

アサヒグループ大山崎山荘美術館 外観

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京都の天王山中腹に位置し、緑溢れる自然に囲まれた、アサヒグループ大山崎山荘美術館は、もとは実業家・加賀正太郎(1888-1954)の建てた英国風の別荘でしたが、加賀家の手を離れ、平成に入った頃、取り壊しの危機に遭い、貴重な文化財の保存が望まれていたところ、京都府、大山崎町と連携したアサヒビール株式会社によって、1996年復元、整備され、「アサヒビール大山崎山荘美術館」として朝日麦酒株式会社(現アサヒグループホールディングス株式会社)初代社長 山本爲三郎(1893-1966)によって受け継がれました。
※アサヒビール大山崎山荘美術館は、2023年7月1日から「アサヒグループ大山崎山荘美術館」へと館名が変更されました。

美術館本館踊り場

山本は、たゆまぬ努力で事業を広げる一方、芸術文化活動への支援にも熱心でした。
特に熱意をもってとり組んだのが、柳宗悦が提唱した民藝運動への支援です。          ※民藝とは、1925年に柳宗悦、河井寬次郎、濱田庄司らが「民衆的工藝」を縮めてつくった造語で、急速に進む近代化のなかで、彼らは手仕事の復権や美の生活化を訴えていたのです。

山本爲三郎コレクションの主体である、河井、濱田、バーナード・リーチ、富本憲吉の陶磁器と、柳宗悦らが招来した東西の古作工芸の優品の数々は、山本の民藝運動への支援によるものでした。

本館展示室 旧居間

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