さる2023年11月30日放送のトーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、ファッションデザイナーの鳥居ユキさんが出演。
夫が亡くなった際、黒柳徹子さんから受け取った手紙の言葉に、心を支えられたことを語りました。
黒柳徹子「悲しい知らせをいただきました」
鳥居さんは、ファッションブランド『ユキ トリヰ(YUKI TORII)』のデザイナーとして活躍。
舞台や映画、歌番組『NHK紅白歌合戦』(NHK)に出演する歌手の衣装なども手掛け、80歳の現在もファッション業界をけん引しています。
そんな鳥居さんの夫は、同ブランドを企画している株式会社トリヰの社長で、2021年に逝去したとのこと。
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鳥居さんは、その時期に黒柳さんから送られたという、お悔やみの手紙を持参しました。
かわいらしい少女のイラストが描かれたカードの裏には、黒柳さんの直筆の文字が、何行もつづられています。
改めて「ありがとうございます」とお礼を述べると、鳥居さんは手紙の内容に触れました。
徹子の部屋 ーより引用とてもこれが大事で。「悲しいでしょう、さびしいでしょう」ってみなさんおっしゃるんですけど、なんかなぜか吹っ切れたのは、徹子さんがね、これをくださってから…。
こういうね、「ご主人と出会えた人生はね、とてもよかったんじゃないですか。お祝い申し上げます」ってね。書いてくださったの。
でね、「お祝い申し上げます」っていう方はめったにいないんじゃないかと思って。
実際に、映し出された手紙には、夫を病気で亡くしてさびしいだろう鳥居さんの気持ちに寄り添いながらも、次の言葉が力強く書かれていました。
徹子の部屋 ーより引用でも、そういう素晴しいかたにお会いになれたことを、お祝いいたします。
なかなか一生で、そういう方にめぐりあえないものですもの。
それだけでも、お祝いです。
きっと、当時の黒柳さんは鳥居さんのことを想い、一生懸命に言葉をつむいだのでしょう。
だからこそ、時間をおいて改めて読むと気恥ずかしいはずです。
手紙のコピーを受け取っていた黒柳さんは、自分が書いた内容を振り返り、「こういうふうに書くかなぁ」と照れ笑いを浮かべました。
鳥居さんはこの手紙を持ち続け、自分の支えにしていたとのこと。
愛情のこもった言葉は、番組を視聴した多くの人の心を揺さぶりました。
・優しさに泣きました。
・確かに、過去を全部肯定して、前に進めそうな言葉です。
・お悔やみで普通は書けない言葉ですよ、これは!
黒柳さんだからこそ書けた、鳥居さんの心に届く温かな言葉。
もしかしたら、悲しみに沈んだほかの人々の心の支えになることも、あるかもしれません。
[文・構成/grape編集部]
出典 徹子の部屋