大切な家族との思い出は一生のもの。
亡き後も一緒にいられるよう、生前の写真を入れたペンダントを作り、肌身離さず持ち歩く人は珍しくありません。
ペットと暮らしていた人も、同じようにペンダントを作って、ともに過ごした日々をしのぶことがあるでしょう。
愛犬のペンダントを紛失した話の結末
「今日の午後、亡くした愛犬の写真で作ってもらった、大事なペンダントを落としてしまいました」
大切なペンダントを紛失し、X(Twitter)で助けを求めたのは、飼い主の(@e_hagure)さん。
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愛犬のけやきちゃんが元気だった頃、友人にサプライズでプレゼントしてもらった手作り品で、愛犬が虹を渡った後は、外出時に必ず身に着けてきた宝物でした。
帰宅後にペンダントがないことに気付き、服やバッグの中も探しても見つからず…。
けやきちゃんをもう一度失ったようなショックと、せっかく作ってくれた友人に申し訳ない想いから、ワラにもすがる思いで投稿したのでした。
飼い主さんによると、紛失の当日、外出時に行った店や鉄道会社に問い合わせても、ペンダントは届いていなかったとのこと。
交番にも届けを提出済みで、自身にできる対応は大方やり切っていました。
投稿はすぐにネット上で拡散され、飼い主さんが訪れた店や、利用した電車、駅周辺の捜索に協力してくれる人たちが多数出現。
すると、後日奇跡が起こったのです…!
飼い主さんのXアカウントに届いたのは、「舗道の真ん中でペンダントを発見したため、踏まれたり蹴られたりしないよう、道の端に寄せておいた」という連絡でした。
紛失当日、飼い主さんは道を小走りで通過した記憶があり、間違いありません!
その後、道の端にあるペンダントに気付いた人が、より安全な場所を考えて、手すりにチェーンをとめてくれた模様。
さらに、手すりに釣り下がるペンダントを見つけた別の人が、雨に濡れないよう回収して、飼い主さんに連絡を入れ、届けてくれたのです!
優しい3人のリレーを経て、ペンダントは無事に飼い主さんのもとまで戻ってきました。
「どう感謝していいやら…」という想いで、受け取った時には涙目になったそうです。
もう二度となくさないよう、ペンダントは門外不出となり、けやきちゃんの写真立ての間に置かれました。
また、ペンダントが戻ってくるまでの間、飼い主さんの心境を心配した人からは「少しでも心の慰めになったらと思い、似たものを作ってみました」という連絡も。
Xアカウントに投稿されていた、けやきちゃんの画像を使って手作りした人々から、新たなペンダントやストラップが飼い主さんのもとに届きました。
宝物が増えた飼い主さんは、次のように想いをつづっています。
1個なくしたら、5個になって帰ってくるなんて…。
こんな結末はまったく想像していなかったので、本当に驚きと感謝でいっぱいです。
人々の優しさが大集結して迎えたハッピーエンドは、ネット上で話題に。
涙腺がゆるんだ人も多く、こんな反響がありました。
・時系列で拝見して感動しました。飼い主さんと再会できてよかったね、けやきちゃん!
・ドラマのような展開。無事に戻って安心しました。
・私も犬を飼っているので、自分のことのように嬉しいです。思わず泣いてしまいました。
・天に祈りが届いたのですね!SNSの力を感じました。
・連携プレーに貢献した人たち全員に、いいことがありますように!
大切なものを失うつらさは、誰しもが経験しています。
そんな想いを取り除こうと、多くの人が動いたからこそ、奇跡は起こったのかもしれません。
飼い主さんが笑顔となり、けやきちゃんもきっと喜んでいることでしょう!
[文・構成/grape編集部]
出典 @e_hagure