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テントのリーダー・役所広司“ベキ”の壮絶な半生とテントが生まれた経緯が明らかに<VIVANT>

WEBザテレビジョン

堺雅人主演の日曜劇場「VIVANT」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第9話「激動の最終回前SP〜真実への反撃開始!」が、9月10日に放送された。謎の組織“テント”のリーダー、ノゴーン・ベキ(役所広司)の半生とテントの目的が明らかになった。(以下、ネタバレを含みます)

■完全オリジナルのアドベンチャードラマ

同ドラマは、福澤克雄氏が原作・演出を手掛ける、完全オリジナルの“アドベンチャードラマ”。主演を務める堺、役所の他、阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、松坂桃李といった“全員主役級”の主要キャストが出演。

また、林遣都が乃木憂助(堺)の父、ノゴーン・ベキこと乃木卓の若い頃を演じているほか、竜星涼、迫田孝也、林遣都、高梨臨、檀れい、濱田岳、坂東彌十郎、小日向文世、キムラ緑子や、映画「スパイダーマン」シリーズで知られるハリウッド俳優のMartin Starr(マーティン・スター)といったキャストが集結している。

■乃木「テントのこれまでの歴史を教えていただけないでしょうか」

前回、憂助(堺)のこれまでが明らかになったが、今回は父親であるノゴーン・ベキ(役所)の壮絶な半生が明かされた。

乃木は、ベキ、ノコル(二宮)、バトラカ(林泰文)、ピヨ(吉原光夫)との食事中に「僕はたった数日間テントのために力を尽くしたに過ぎず、皆さんの積年の歩みを知りません。僕は長い間、あなた方と一緒に過ごすことができませんでした。これから本当の家族となりお二人をお支えしていくためにも、テントのこれまでの歴史を教えていただけないでしょうか」とお願いをした。

ベキは「そうだな。ノコルにも私と出会った時の話はしてなかったな。いいだろう。互いを知るのにいい機会だ」と言って、自身の半生を振り返った。

父・乃木卓(林)は島根で生まれ、警察官になり、明美(高梨)と出会い結婚した。そして、公安部外事課に配属され、任務でバルカ共和国に渡った。異なる宗教を信仰する4つの民族が住むバルカで、当時、情勢が悪化し、内乱が起こる可能性があった。

バルカに行くことを決めた時に、妻・明美には諜報員であることと任務でバルカに行くことを伝えた。危険を承知で一緒にバルカにやってきた明美は卓を支え、卓は農業使節団として荒地を畑にする事業に勤しんだ。2年がたち、それが成功し、卓は緑の魔術師という意味の“ノゴーン・ベキ”と呼ばれるようになった。

その頃、息子・憂助が生まれた。


■妻・明美との約束で息子・憂助を探すベキ

憂助が3歳になった頃、バルカの情勢はさらに悪化し、スパイ活動をしていることがバレてしまい、親子3人で逃げることを決意。公安の仲間に連絡し、ヘリで救助を求めたが、ヘリは彼らを見捨て引き返してしまい、武装勢力に囚われてしまう。

憂助はさらわれ、明美は拷問にかけられ命を落としてしまった。ベキも銃で撃たれてしまうが、当時、武装勢力にいた17歳のバトラカが、卓をかわいそうに思い、治療をして、卓の命を救った。

憂助を探すことを明美と約束した卓は、必死で探し回ったがなかなか見つからず。探し続けて4年、ようやく日本人の子供がいたという情報を得たが、その子は1カ月前に亡くなったばかりだった。


■テントの名の由来は「家族や仲間が集まる。大切な人たちが集まる場所」
気力を失い、死人同然のベキ。そんな時に出会ったのが身寄りをなくしたノコルだった。生まれたばかりのノコルを抱き上げた時、息子・憂助の姿と重なり、「この子を命に換えても守ると決め、ノコルの父親となった」とその時の思いを語っている。

それからベキはバトラカと力を合わせ、武装化した。ベキの銃の腕前、そして銃の名手・ピヨが加わったことで、周囲に評判が広がり、近くの村から護衛の依頼が来るようになった。その頃にベキは、本作の1話で乃木を助けたアディエルとも出会った。

後に、アディエルが結婚した時、ベキは自分が住んでいた家をプレゼントした。つまり、乃木がアディエルに助けられて看病してもらった家は、乃木の生まれた家だったのだ。

「アディエルのような孤児はいっぱいいた。子供たちの未来を守る。それが私の使命だと感じた」と、テントが生まれたきっかけとなったことを話し、「キャンプする時にテントを張るだろ。そこには家族や仲間が集まる。大切な人たちが集まる場所。そんなところにしたかった」と“テント”の名の由来も明かした。

“テント”はテロ集団として生まれたわけではなく、孤児たちを助けるために生まれた。ベキの半生が明らかになったことで、SNSでは、最終回前にして「見ごたえがすごかった」「改めて色々考えさせられた」「次回で本当に終わり?どう終わるのかまったく予想できない」といった視聴者からのさまざまな声が寄せられていた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

 
   

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