堺雅人主演の日曜劇場「VIVANT」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第8話が、9月3日に放送される。同ドラマは、数々の作品を世に送り出してきた福澤克雄氏が原作・演出を手掛ける完全オリジナルの“アドベンチャードラマ”だ。このたび、“テント”の幹部で、リーダーであるベキ(役所広司)を「お父さん」と呼ぶ謎の青年・ノコル役を演じる二宮和也のインタビューコメントが到着。第1話ラストにサプライズ出演して以来、登場シーンが少なかった二宮だが、8月27日放送の第7話でついに役名が解禁に。まだその素性はベールに包まれており、SNS上ではさまざまな“考察”が飛び交っている。このたび、いまだ謎多きキャラクターを演じる二宮が、共演者とのエピソードや撮影現場での様子、そしてドラマ放送中におこなっているSNS発信への思いなどについて語った。
■日曜劇場史上、最も豪華で挑戦的なドラマが誕生
同ドラマには堺や二宮の他、阿部寛、松坂桃李、二階堂ふみ、役所といった“全員主役級”のキャストが出演。
さらに、竜星涼、林遣都、高梨臨、檀れい、濱田岳、坂東彌十郎、小日向文世、キムラ緑子や、映画「スパイダーマン」シリーズで知られるハリウッド俳優のMartin Starr(マーティン・スター)、「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイをはじめ数々の人気アニメのキャラクターを演じているレジェンド声優・林原めぐみらバラエティーに富んだキャストが登場。
また、2カ月半にも及ぶモンゴルのロケでは約1000kmを縦断、約250人のキャスト・スタッフが稼働するなど破格の規模での撮影が敢行された。
■福澤克雄監督は「役者のことをとても信じてくれる方」
――撮影はいかがでしたか?
本当に楽しく参加させてもらっています。日曜劇場という枠を経験されてる役者さんばかりで、自分のホームのように感じていらっしゃるのではないかと感じました。現場が温かく回っていたことがとても印象深いです。
――福澤監督とはどんな話をされましたか?
福澤さんは役者のことをとても信じてくれる方なので、僕としては本当にやりやすいです。突然、福澤さんの中にアイデアがひらめいて、周りが「?」となることがあるのですが、実際に撮影してみると、それがとても良いシーンになるんです。
福澤さんは僕にはない角度を常にお持ちで、いつもイメージが湧き出てくる、いつまでもそれが尽きない方ですね。いつお会いしてもその印象は変わりません。
■“出演する側”のSNS発信は「探りながらやれて面白かった」
――堺さんと共演された感想を教えてください。
堺さんはとにかく優しい方、という印象です。お芝居に関して、僕はアイデアが突如生まれるタイプなのですが、それを堺さんに提案しに行くと、元からそうであったかのように「いいよ」と言ってくださるんです。
かなり突発的な提案もありましたが、断られたことは一度もありません。全部受け止めていただきました。また、福澤さんが「こうしよう」とおっしゃっても、すぐに「分かりました」と反応されていて、そのスピードがとても速いんです。
常にチャレンジをする姿勢を近くで見せてもらい、そうした心構えの大切さを改めて教えていただいた気がします。
――役所さんと共演された感想はいかがですか?
テントチームはだいたいグループでいることが多いのですが、役所さんは自然とその場に入ってフランクにお話しされる方です。
一度、僕がせりふでかんでしまった時に、役所さんから「かんだね?」と無邪気に突っ込まれまして(笑)。役所さんにそんなことを言われたら、こちらはもう絶対にかめないわけですよ。ご本人は面白がっておっしゃっているのですが、あれは怖かったですね(笑)。
――放送をリアルタイム視聴しながらご自身SNSでの発信。どのような思いがあったのでしょうか?
僕は1話から5話までは少ししか登場していないので、純粋に楽しんで見ていました。自分なりにいろいろな形で「VIVANT」をサポートできるのではないかと考えた結果、もう一つ違ったベクトルの進め方ができると思い、リアルタイムでSNS発信をしました。
例えば、3話でサーバールームに侵入して情報を盗み出すシーンも、「出てくるの早すぎっ」とか突っ込めるわけです。
それを出演している人間が発信するというのが、一番腑に落ちるところで、「それがどこなんだろう」と探りながらやれたのは面白かったですね。そういう楽しみ方は今後、もっと生まれてくるかもしれないです。
■「『うそだろ?』とドキドキしてもらいたい」
――二宮さんから見た「VIVANT」特有の面白さはどんなところですか?
こうした冒険ものは、いくつになっても面白いと思います。それとは別の見方で、視聴者の方々が、「VIVANT」はかなり大規模な作り方をしているぞと分かった時。
「あれ、今までのドラマとは桁違いだぞ」と今回、皆さんもドキドキして見ていたのではないでしょうか。モンゴルの壮大なシーンもそうですが、「『VIVANT』チームはまだまだ何かやりかねないぞ」という期待が、良い形でワクワク感にリンクするのではないかと思います。僕自身、この規模のドラマは見たことがないですから。
――最終回に向けてどんなふうに楽しんでほしいですか?
ずっと一緒に見てくださっている視聴者の皆さんには、とにかくもうどうなるかなど分からないので、「うそだろ?」とドキドキしてもらいたいと思います。「VIVANT」が出すめちゃくちゃな感じや、底力を見てもらいたいですね。ぜひ楽しんでください!
二宮和也、いち視聴者だからこそできた“SNS発信”への思い「『VIVANT』をサポートできるのではないかと考えた結果」
2023年9月3日