そして、もっと強烈な快楽を得たいと考え、さらにお酒を飲むことになる。
しかし、ドーパミンは枯渇しているため心地よさは感じられず、むしろ焦りや不安などの不快な感情がうまれてくる。
そのようなマイナスの感情により、さらにアルコールを飲みたくなってしまう。
この悪循環を繰り返すのが、アルコール依存症なのだ。
具体的症状は?
アルコール依存症の初期症状としては、飲酒量が増えることが有名。
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そして少しずつ、お酒が手放せなくなってきて、不適切な飲酒をしてしまう。
最もアルコール依存症かどうかを見分けるポイントは、朝、目を覚ました時にアルコールを飲んでしまうかどうかだ。
また、お酒をやめたいと思っていてもやめられないことも、アルコール依存症に特徴的な症状。
アルコール依存症の治療法
アルコール依存症を治療するためには、まずは本人のアルコールをやめたいと思う気持ちが重要だ。
そして、基本的には数ヶ月にわたる入院治療となる。
治療目標は、完全にお酒を断つこと。
アルコール量を減らすだけだと、すぐに再発してしまう。
実際にアルコール依存症を継続して治せる方は、2〜3割程度しかいない印象がある。
アルコールを辞めるためには本人の強い意志が必要だが、医療機関や患者どうしでサポートをしていく。
早めに治療をした方が治療しやすいため、不安な方は早めに心療内科に相談しよう。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。