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大林素子「紙(婚姻届)にはとらわれないけど、紙の効果は実感中」

女性自身

 

そこから10年は、タレント、スポーツキャスター、バレーボールやスポーツ界への恩返し、社会貢献……と何足ものわらじを履いて忙しい日々を過ごしたという。そして39歳になり、スケジュールの確保が難しく、なかなか挑めなかった舞台の仕事をスタートさせた。

 

「40歳を目前に『あれ、結婚もせず、夢も叶っていないのに、このまま老いていくの?』と思ったんです。そこから演出家の方々にアプローチを開始。憧れだった、故・蜷川幸雄さんの舞台にも2年通って出演することができました」

 

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大きなターニングポイントを迎えたこの時期にも、仕事と結婚の選択を迫られることになった。

 

「当時お付き合いしていた方は結婚を望んでいたし、“いつかは”と思っていました。でも私は結婚したら子どもがほしいと考えていたので、年に5カ月くらい舞台に集中して、違う期間にもお仕事があって、どうすればいいんだろうって。『結婚はそのうち』なんて言っているうちに舞台中心の生活になり、自然とその方とはご縁がなくなって……。タラレバじゃないですけど、今思うと両立できたのかな。でも仕事をとった時点で、ご縁がなかったんだと自分に言い聞かせています」

 

 

■結婚にはこだわらないけど結婚を否定しない

 

舞台の仕事を始めて今年で17年目。2023年5月には新たにVリーグチームのゼネラルマネージャーに就任するなど、変わらず何足ものわらじを履きこなす。プライベートでは、新選組の土方歳三好きが高じて、5年前に東京と福島県会津若松市との二拠点生活を開始。今を満喫していそうだが、今後の結婚を考えることもあるのだろうか。

 

「50代を迎えて『結婚』じゃなくてもいいのかなとは思いつつ、籍を入れたいと思う人が現れたら、もしくは近くの人がそういう存在になったら結婚すると思います。紙(婚姻届)にとらわれていませんが、将来的に病気になったときに面会できないとかは嫌ですよね。コロナ禍でそういう現実を突きつけられたというか、老後のことを考えると“紙の効果”を実感するばかりですよね」過去にはバラエティ番組でダメンズとの交際を告白したことも。恋愛をこじらせたことは「ない」と即答するも、これまでなかなか相手に頼ることができなかった。

 

「年下ばかりでしたし、お金も多く出すことが多かったですね。彼女でなくお母さんのように思われてしまうことも。現役でひたすら戦ってきて強いイメージがあるかもしれませんが、本来は甘えたいし頼りたい“女子気質”なんです。言われてみると、それを出せる相手はいませんでした。だから結婚しなかったのかもしれませんね」

 

とはいえ、大林さんの“姉御肌”に惹かれる人は多く、若手芸人を食事に連れていっていた時期もあった。そしていまでも周囲には年下の仲間が多いという。

 

「背が高いこともあって、恋愛対象にまず思われない。だから同性より異性の友人のほうが多いですね。性別関係なく懐いてくる後輩がたくさんいる感じです(笑)」

 

では、今後こんなパートナーが現れたらいいなという理想は?

 

「生活力があって、ちゃんと老後を考えられる人でしょうか。私自身、自分の生活を支えられるような仕事の仕方をしていますけど、全部やってくれるような人とか(笑)、頼れる方に出会いたいと思っています。これまで自分でがんばってきたので、すごくいいバッグとか買ってもらいたいです(笑)。エスコートしてくれるとか、セレブの恋愛も経験してみたかったですね」

 

着実に夢を実現してきた彼女なら叶えてしまうのかもしれない。

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