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『舞いあがれ!』特訓を乗り越えた福原遥を襲う試練 吉川晃司とは最高の師弟コンビ?

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『舞いあがれ!』写真提供=NHK

 『舞いあがれ!』(NHK総合)第49話で、水島(佐野弘樹)が航空学校を去り落ち込んでいた舞(福原遥)だったが、大河内(吉川晃司)へのリベンジを誓う柏木(目黒蓮)の言葉を聞き、心機一転してソロフライトに臨む。

 参考:【写真】不機嫌そうな横山裕と不安げな永作博美

 空の上で心なしか緊張気味の舞。怖さを感じながらも落ち着いた様子で機体を操縦する。だが、最初のソロフライトで機体は右方向に流れてセンターラインを越えてしまった。「悔しいんです」と話す舞は大河内に着陸の特訓を志願した。

「私、教官に負けたくないんです」

 大河内本人に直接言い放つ舞の強心臓ぶりに驚かされる。舞の負けたくない気持ちは、努力すればパイロットになれることを認めさせたいという思いから来ており、水島の無念を晴らす意味があった。仲間の思いを背負って飛ぶ舞が、ふだんの姿から考えられないような力を出すことはなにわバードマンの経験が教えている。同時に舞の中には目標に向かってひたむきに挑む向上心もある。ふがいない自分をなんとかして乗り越えたい。そのためには大河内の胸を借りて弱点を克服するしかない。

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 舞の思いを理解した上で大河内は「わかった」と訓練を引き受ける。表情を変えない大河内が学生をフェイルにするのは、乗客の命を預かるパイロットの責任を熟知しているからで、そこに私情を挟むことはない。鬼教官として恐れられているのは結果論で、学生が申し出ればこうして応えてくれるのだ。一人前のパイロットになりたい舞と一人前のパイロットを育てたい大河内の意志は一致しており、実は最高の師弟コンビだった。

 大河内の指摘に真摯に向き合った舞は、失敗を繰り返しながらついにセンターラインへの着陸に成功。舞の表情からゆるみが消えてプロの顔つきに変わっていく過程は感慨深い。しかし無理がたたり舞は熱を出してしまう。幼い頃の発熱を思わせる姿に不安を覚えた視聴者も多くいただろう。パイロットになろうとするタイミングで自分の中にある弱い部分が顔をのぞかせる。それだけ厳しい訓練ということだが、舞にとっては正念場かもしれない。

 第49話では悠人(横山裕)とめぐみ(永作博美)が久方ぶりに対面した。商談で帰阪した悠人は「うめづ」に立ち寄り、めぐみも顔を出す。連絡をよこさない悠人にめぐみの口調もとげとげしくなる。勤め先を辞めたことや仕事についてまったく話さない息子を心配するのは親の常だが、めぐみが気にしているのは悠人の生きざまだった。「寂しないの?」「その仕事の先に悠人がホンマに手に入れたいもんあんの?」と問いかける母は息子が幸福か考えてしまうのだ。一瞬動揺したように見えた悠人は、1万円札を叩きつけて出て行ってしまう。幼い舞にかかりきりだっためぐみと甘えられずそのまま大人になった悠人の溝は、こちらが想像する以上に深そうだ。(石河コウヘイ)

 
   

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