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大阪商業大vs環太平洋大

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主将・碓井のスクイズで大阪商業大がサヨナラ勝ち!

碓井 雅也(大商大)

<第53回明治神宮野球大会:大阪商業大5-4環太平洋大(延長10回)>◇20日◇大学の部・2回戦◇神宮

 関西五連盟第1代表の大阪商業大と中国・四国三連盟代表の環太平洋大の一戦は延長戦までもつれる大接戦となった。

 9回を終えた時点で4対4の同点となり、延長10回から無死一、二塁からスタートするタイブレーク方式でイニングがスタート。後攻の大阪商業大は8回途中から伊原 陵人投手(4年=智辯学園)がマウンドに上がっていた。

 環太平洋大は2番の山本 大地内野手(3年=青豊)から始まる好打順だったが、山本の犠打が一飛となり、走者を進めることができない。その後も3番・猿渡 颯外野手(2年=創成館)が一ゴロ、4番・平松 大輝捕手(4年=創成館)が右飛に倒れ、得点を奪うことができなかった。

 これで大阪商業大は大きく優位に立った。10回裏の大阪商業大は先頭の明石 楓大外野手(1年=近江)がキッチリ犠打を決めると、代打の修行 恵大内野手(4年=大垣日大)が申告敬遠で歩かされて1死満塁となる。この時点で大阪商業大の富山陽一監督は次打者の8番・碓井 雅也捕手(4年=天理)にスクイズのサインを出すと伝えていた。

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 碓井は初球を見逃した後、2球目にスクイズを敢行した。「何が何でも決めてやろうという気持ちだけでした」と高めの変化球を投手前に転がし、この回から代走で起用された三塁走者の畑中 大介外野手(3年=東海大静岡翔洋)が本塁に滑り込む。環太平洋大の安楽 裕太郎投手(4年=クラーク記念国際)も懸命にグラブトスをしたが、間一髪でセーフとなり、大阪商業大がサヨナラ勝ちを収めた。

「今まで鍛え上げられてきたことがここで発揮できたと思います」と胸を張った碓井。日頃の練習から緊迫した場面を想定した実戦練習を行っており、メンバーに選ばれたのはそこで結果を残した選手たち。特にこの試合では伊原や碓井など4年間鍛えられてきた最上級生が土壇場で力を発揮した。

 22日の準決勝では東都王者の國學院大と対戦する。「最高の準備をする。ただそれだけです」と次戦に向けて気を引き締めた碓井。初の全国制覇を成し遂げるべく、残り2戦を全力で戦い抜く。

(取材=馬場 遼)

 
   

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