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東邦vs常葉大菊川

高校野球ドットコム

東海大会を制覇した東邦は好投手を攻略した打線と、実戦力が向上した149キロ右腕の投球に注目

東邦・宮國

 第75回秋季東海地区高校野球大会は、東邦(愛知)が7対2で常葉大菊川(静岡)を破り、4年ぶりの頂点に立った。

 ホームラン打者がいるわけではない。それでも東海大会では、96打数37安打、打率.385ととにかく打ちまくった。コンタクト力が高い打者が多く揃い、多くのイニングでチャンスを作った。

 東邦の山田監督が「1人1人が次につなぐ意識を持ったこと。そしてそういう意識で県大会から好投手を攻略してきた自信が結果となって現れたと思います」
と語るように、愛知県大会では享栄の149キロ左腕・東松 快征投手(2年)、東海大会の準決勝の大垣日大戦では山田 渓太投手(2年)といった好投手を攻略した。その対応力の高さは明治神宮大会でも実力を発揮しそうだ。

 149キロ右腕・宮國 凌空投手(2年)も安定感抜群の投球を見せた。この春から登板機会も増え、「ストレートに自信があった」と140キロ後半の速球を連発していたが、夏の決勝戦の愛工大名電戦で振り抜かれ、甲子園を逃したのを機に投球スタイルを見直した。

「ストレートの強さには自信があったのですが、このままではいけないと思い、秋では変化球をうまく使うようになったのと、打者の反応を見て投球をするようになりました」

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 常時130キロ後半と、絶好調時と比べると本調子ではない。それでもストライク先行で、ボール先行になることなく、投球を組み立てることができる。

 常葉大菊川打線相手には縦変化の球が有効とみて、縦スライダーを軸に三振を奪った。ボール先行になることなく、打たせて取って、8回を投げ、6奪三振、2失点の力投だった。

 明治神宮大会では近畿地区代表と対戦する。宮國は近畿の強豪相手に投げられるのを心待ちにしていた。残りの期間で、現在の投球スタイル+140キロ中盤〜後半の速球で圧倒できる状態まで取り戻すことができるか注目をしていきたい。

(取材=河嶋 宗一)

 
   

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