◎平成甲子園のエースたち
【51】平成初の夏の優勝投手は「いてまえ打線」の立役者
1989年の夏の甲子園を制した帝京。エースは吉岡雄二(元近鉄ほか)だった。のちにプロで打者転向し、近鉄でいてまえ打線の中軸に名乗りを上げるが、高校時代は投手。同大会では全5試合に先発し、41回で1失点。大きなフォームから糸を引くストレートで簡単に打者を打ち取った。
【52】5試合4完封の離れ業でV
1992年夏の甲子園で全国制覇を成し遂げた西日本短大付のエース・森尾和貴は快刀乱麻の投球を見せた。全5試合を完投し、完封4試合で1失点。キレ味鋭いスライダーと正確無比なコントロールを武器に快挙を達成した。卒業後は新日鐵八幡に進んだが、肩のケガもありプロ入りは果たせず。「高卒でプロに入っていれば…」と言われる一人である。
【53】平成の怪物
昭和の怪物・江川卓(作新学院、元巨人)に「昭和の」をつけさせた投手といえば、平成の怪物・松坂大輔(横浜、現中日)。松坂が3年時の横浜は公式戦41勝無敗の大記録を打ち立てており、松坂は36試合で30勝0敗、防御率1.16の化け物級の成績を残している。甲子園での最速は151キロ。プロ1年目からウイニングショットになった高速スライダーで、甲子園の好打者をキリキリ舞いさせた。日に日に注目が集まる中、夏の決勝をノーヒットノーランで締めくくった“漫画のような”大投手だ。
【54】松坂を超えた剛速球
平成の怪物を超える後継者として期待が集まったのは寺原隼人(日南学園、現ソフトバンク)。2001年夏の甲子園では、2回戦で当時の甲子園最速記録(非公式)である154キロをマーク。準々決勝で敗れたが、甲子園における新世紀の訪れを示した。
【55】未完で終わった爆速左腕
2005年夏の甲子園でチームメイトのスラッガー・平田良介(現中日)とともに大いに注目を集めたのは辻内崇伸(大阪桐蔭、元巨人)。甲子園で松坂超えの152キロを叩き出し、2回戦の藤代戦では当時の大会歴代タイ記録の19奪三振をマーク。準決勝で敗退したが、65三振を奪い、現在でも1大会奪三振で歴代4位に名を連ねる。
同年のドラフト1巡目で巨人に入団するもケガが重なり、1軍登板なしで2013年に引退。時代を代表する「未完の大器」のまま現役を退いた。
【56】吼える北の大エース
駒大苫小牧のエースといえば田中将大(現ヤンキース)。2005年夏の優勝、2006年夏の準優勝に大いに貢献。3年時の早稲田実・斎藤佑樹(現日本ハム)との壮絶な投げ合いが印象に残るが、2005年夏の決勝では、2年生では甲子園史上初の150キロを計測。才能の片鱗を見せつけた。
【57】ケガに泣いた快速左腕
辻内の甲子園・左腕最速記録を塗り替えたのは、菊池雄星(花巻東、現西武)だ。2009年のセンバツで152キロをマークし、辻内に肩を並べると、夏の甲子園ではなんと154キロをマーク。ただ、その後の準々決勝で背中を痛め、不完全燃焼のまま甲子園を去った。同年秋には、メジャー球団も加わる争奪戦が繰り広げられた。
【58】琉球トルネード
2010年に春夏連覇を達成した興南。エースは琉球トルネード・島袋洋奨(現ソフトバンク)だ。胸のすくような気持ちのいい投げっぷりは見る者を虜に。甲子園通算11勝は歴代5位の記録だ。
【59】完成された究極のエース
2012年、大阪桐蔭の春夏連覇に貢献した大エースといえば、藤浪晋太郎(現阪神)だ。春夏通じて3度、最速153キロを記録。コンスタントに140キロ台のストレートを投げ込み、さらにはブレーキの効いたスライダーとのコンビネーションも秀逸。甲子園通算9勝0敗。夏の準決勝、決勝は2試合連続完封で締めた。
【60】ナンバーワンのドクターK左腕
2012年の夏の甲子園で歴史に名を刻んだのは松井裕樹(桐光学園、現楽天)。激戦区の神奈川を勝ち上がると、1回戦から今治西を相手に大会史上最多の10連続奪三振&1試合22奪三振。2回戦の常総学院戦でも19奪三振を記録し、最終的には4試合で68奪三振を記録。準々決勝で敗れながらも左腕ではナンバーワン、歴代では3位の1大会奪三振記録になっている。
文=落合初春(おちあい・もとはる)
【甲子園100ネタ! 平成のエース10傑】30勝無敗の松坂大輔に4完封1失点の消えた優勝投手……
更新日:2018年7月30日
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