シャンクスを立体化した「フィギュアーツZERO シャンクス(頂上決戦Ver.)」(BANDAI SPIRITS)

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天竜人のなかにも「D」が隠れている?

『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する「Dの一族」は謎に満ちた一族です。海賊王ゴール・D・ロジャーの名前に含まれる「D」は世界政府にとって都合の悪い意味を持つようでした。世界政府による情報操作かは不明ですが、世間では「ゴールド・ロジャー」として知られ、「D」の名は意図的に隠ぺいされていたのです。

※この記事は2023年11月2日に発売された、最新刊『ONE PIECE』107巻や劇場版『ONE PIECE FILM RED』の内容を含みます。

 世界政府からの圧力から逃れるためか、作中には「D」の名を隠しているキャラも複数登場しています。そこで今回は名前から「D」を隠している可能性があるキャラクターをみてみましょう。

 フルネームが判明していないキャラのなかで、最も注目を集めているのは四皇であり、ルフィとも深い因縁を持つシャンクスでしょう。彼の名前については劇場版『ONE PIECE FILM RED』において、貴重な発言が確認されています。

『ONE PIECE FILM RED』では、シャンクスの娘としてウタというキャラクターが登場しました。「ウタウタの実」の脅威を秘めたウタに対して、五老星も対応を検討するものの、シャンクスの娘という立場のウタに対して、五老星はなぜが介入を躊躇します。

 ウタに対して五老星が介入をためらった理由は、彼女がフィガーランド家の血筋である可能性が高いからでした。作中では「フィガーランド」という名前がどのような意味を持つか語られることはありませんでしたが、話しの流れから推察する限り、シャンクスがフィガーランド家の血筋であり、その娘であるウタも同じ血を引くため、介入を躊躇したと考えるのが妥当でしょう。

 なお原作マンガで「フィガーランド」の名前が登場したのは、第1086話でした。誘拐されそうになったしらほし姫を天竜人から守った天竜人ドンキホーテ・ミョスガルド聖を処刑した人物こそ、フィガーランド・ガーリング聖だったのです。

 このことから、シャンクスは天竜人であるフィガーランドの血筋である可能性が高いと考えられます。また、世界政府を最初に作った20人の王たちの子孫であるネフェルタリ家が「D」の名を持っていたことから、天竜人のなかにも「D」の名を隠している人物がいても不思議ではありません。

 もしかしたら「ゴールド・ロジャー」のようにフィガーランドも「D」が隠れていて、本当の名前は「フィガーラン・D」だという可能性もあるのではないでしょうか。だとしたらフィガーランドの血筋である可能性が高いシャンクスも「Dの一族」の一員なのかもしれません。

 ゴール・D・ロジャーやモンキー・D・ルフィといった一部の「Dの一族」は、万物の声を聞く力を持つという特徴があるようです。しかし、ここで気になるのは、かつてロジャーと冒険をともにし、「ラフテル」まで到達した侍である光月おでんの存在でしょう。

 ロジャーが「ラフテル」へ到達するまでの冒険が描かれたエピソードでは、ロジャーが聞いた万物の声をおでんも聞き取る姿が描かれています。おでんが特別な存在だった可能性はありますが、おでんの息子であるモモの助もズニーシャの声を聞き取れていました。

 また、光月家は「Dの一族」にゆかりのある「歴史の本文(ポーネグリフ)」の文字を扱える、特別な技術の持ち主です。「Dの一族」との接点があまりにも多いことから、おでんやモモの助の血筋である光月家には「D」の名前が隠れている可能性は十分に考えられます。

『ONE PIECE』で続々と登場している「Dの一族」には、どのような意味が隠れているのでしょうか。今後の展望から目が離せません。