海賊王ロジャーがパッケージに描かれた『ONE PIECE Log Collection “ROCKET MAN”』DVD(エイベックス・ピクチャーズ)

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謎の古代建造物は「ラフテル」に到達するためのキースポットだった?

 最終章に突入して怒涛の伏線回収が始まった『ONE PIECE』では、今まで明かされていなかった真実が徐々に全貌を見せ始めました。しかし、物語が佳境に差し掛かったにも関わらず、今も存在自体が謎に包まれた建造物が多く存在します。

「ワノ国編」では光月おでんとロジャーが体験した冒険の一部が明かされました。今回は過去に「ラフテル」に到達して海賊王となったロジャーが訪れた、伏線未回収の古代建造物を振り返ります。

「黄金都市シャンドラ」

「空島編」にて登場した800年前に突如滅んだといわれる黄金都市・シャンドラは、以前から何か重要な場所だったのではないかと噂されています。

 800年前といえば『ONE PIECE』最大の謎でもある空白の100年が終わった頃の時代です。空白の100年の終焉とともに「シャンドラ」が滅亡したのは、果たして偶然なのでしょうか。

 また、黄金都市の大鐘楼とともに眠っていたポーネグリフには、世界に3つ存在するといわれている古代兵器のひとつである、「ポセイドン」の所在が記されていました。世界に大きな影響力を与えかねない「ポセイドン」と関わりを持っていたことからも、重要な都市だったことがうかがえます。

 そして、この謎多き遺跡に海賊王・ゴール・D・ロジャーが訪れていたことが判明しているのです。ロジャーはポーネグリフに記された古代文字を扱うことができる光月おでんと、大鐘楼のポーネグリフを発見しています。

 そして、おでんに依頼して大鐘楼に「我ここに至り この文を最果てへと導く」という意味深なメッセージを残しました。「最果て」という言葉が示すのは恐らく、「ラフテル」のことでしょう。シャンドラに眠っていたポーネグリフを確認することが、「ラフテル」を目指すうえでどのような意味を持っていたのか。未だに謎のままとなっています。

 また、シャンドラは、かつて「黄金の国」と言われていた点や、ポーネグリフを守っていたという点から、ワノ国と共通点が多い点も伏線なのではと噂されています。

「テキーラウルフ」

「テキーラウルフ」とは東の海(イーストブルー)に位置する橋の上の国です。かつてロビンがテキーラウルフへ訪れた際には、「島と島をつなぐ橋を700年前から建設している」と聞かされます。

 建設を命令しているのは「天竜人」であり、建設が進むたびに国が丸ごと移動していることなどが語られていますが、橋を建設する目的や最終到達地点については一切語られていません。橋の建設作業に従事しているのは、世界政府加盟を拒んだ国民たち、犯罪者でした。

 ロジャーが過去にテキーラウルフを訪れているシーンが描かれている点にも、やや不自然さを感じます。上述の通り、テキーラウルフはイーストブルーに位置するといわれる国です。グランドラインを旅していたはずのロジャーがなぜわざわざ、イーストブルーの国を訪れる必要があったのでしょうか。

 テキーラウルフは700年間も橋の拡張が続いているため、橋の一部が凪の帯(カームベルト)を超えてグランドラインに差し掛かっていた可能性もありまずが、ポーネグリフなどが存在しないと思われる辺境の国にわざわざ訪れたのには特別な理由がありそうです。

  テキーラウルフが目指す到達地点や、橋をかける目的には「ラフテル」に到達するためのヒントが隠れているのかもしれません。

「方舟ノア」


 800年以上前に魚人島民が作ったとされている、巨大な船「方舟ノア」の存在も未だに明かされていない謎のひとつです。

 魚人島に眠る「ノア」には修復できるのは、海王類が語っていた「あの一族」だけであることや、海王類が引く巨大な舟であることなど限られた情報しか明かされていません。さらに魚人島のポーネグリフには、空白の100年に実在したとされるジョイボーイが人魚姫に向けてしるしたという謝罪文が刻まれています。

 ジョイボーイが守れなかった「約束」と「方舟ノア」には、どのような関わりがあるのか。未だに答えは明かされていないのです。

 気になるのはロジャーが魚人島を訪れた際に聞いていた、「海王類の声」です。この声はロジャーの他に、ルフィやおでんにも聞こえていました。「Dの一族」と「光月家」の人間が、方舟ノアを引くとされる海王類の声を聞けることに特別な意味があるのでしょうか。

 海王類たちが語っていましたが、「約束の時」までに「あの一族」によって船が直るのかも注目ポイントです。

 グランドラインの最終到達地点「ラフテル」に唯一たどり着くことができたゴール・ドロジャーの旅は、かなり入り組んだルートとなっていました。「ラフテル」へたどり着くためには、ロードポーネグリフだけではなく、古代から引き継がれてきた遺跡の謎を解く必要があるのかもしれません。