「ウソップエンド」はありえる? 画像は「ONE PIECE Log Collection “WATER SEVEN”」(エイベックス・ピクチャーズ)

【画像】えっ…?こいつらが『ワンピ』最終回予想で名前が出やすい重要キャラです(4枚)

気になる最終回予想! 黒幕候補に挙がった「意外な海賊」とは?

『ONE PIECE』は1997年の連載開始から26年が経過し、物語は最終章へと突入しました。早くもファンの間では、最終回に関する予想が行われています。

 そこで本記事では、あちこちで噂されている最終回予想を取り上げるとともに、作者・尾田栄一郎先生の過去の発言についても振り返ります。

 多くのファンが『ONE PIECE』の終わり方のひとつとして予想しているのが、「ウソップエンド」と呼ばれる最終回です。

 これは麦わらの一味の狙撃手・ウソップが、村の子どもたちに「麦わらの一味の冒険」について昔話のように語って聞かせているという終わり方を指します。

 ルフィたちとともに海に出る前、ウソップは生まれ故郷のシロップ村で、病弱な少女・カヤにさまざまな冒険譚を聞かせていました。それはカヤを元気づけるためのウソでしたが、数々の冒険を経て年老いたウソップが、今度は「本当の」冒険譚を話してあげる、という展開です。

 そのような過去のシーンを伏線にした心温まる結末を予想する人が多い一方で、「主人公のルフィが死んでしまうのでは?」とバッドエンドを予想する声も少なくありません。

 ルフィが「海賊王になる」という夢を叶えながら、かつての海賊王であるゴール・D・ロジャーと同じように不治の病にかかって亡くなるという説や、それまでの戦闘や冒険のなかで蓄積したダメージによって、長く生きられないという説などが見受けられました。

 このような予想が出る理由として、たとえば538話でインペルダウン監獄の署長(後に副署長に降格)マゼランから毒を食らって瀕死状態だったルフィが、10年分の寿命と引き換えに革命軍幹部のエンポリオ・イワンコフに体力を回復してもらった展開などが挙げられます。

 自分の命を顧みないルフィの無茶な行動を見ていると、「長生きできないのでは……」と心配するファンが多いのも理解できます。

 また、ルフィが幼少期の頃からの憧れの存在・シャンクスから麦わら帽子を託されていることから、ルフィもほかの子どもに麦わら帽子を託す、という終わり方を予想しているファンも多いようです。



画像はBlu-ray「ONE PIECE エピソード オブ東の海 ~ルフィと4人の仲間の大冒険!!」(エイベックス・ピクチャーズ)

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最終回のカギを握るのは「シャンクス」という説も

 先述の通り、シャンクスが麦わら帽子をルフィに預けたことで「麦わらのルフィ」と呼ばれるきっかけを作りました。

 そんな物語のキーパーソンだけに、「最終回ではルフィとシャンクスの対決が描かれるのでは」という予想も存在します。

 シャンクスには、まだ明かされていない多くの謎が残っていますが、作中や劇中の描写で徐々に明かされている謎もあります。

 たとえば907話では、ルフィたちの敵である世界政府とかかわりがあるかのような描写があり、映画『ONE PIECE FILM RED』内ではシャンクスがフィガーランド家の血筋の者であることが明かされました。

 その後、1086話で「神の騎士団」の最高司令官であるフィガーランド・ガーリング聖が登場したことから、「シャンクスは天竜人なのでは?」という噂もささやかれています。

 作中で天竜人は、権威を振りかざして外道なふるまいをする「悪役」として描かれているので、もしシャンクスが天竜人なのであれば、最終的にルフィと対立する可能性もありうる、ということなのでしょう。

 ちなみにルフィは、696話で「『四皇』はおれが全部倒すつもりだから!!!」と発言しました。その直前に「一人目はシャンクスじゃなきゃ まあいいか!」とも言っており、いずれはシャンクスと戦う心づもりがあることが分かります。

 このように、熱心なファンの間では、最終回についてさまざまな予想や憶測が飛び交っていますが、作者である尾田栄一郎先生の発言も見逃せません。2014年7月22日に発売された『ちびまる子ちゃん』の作者・さくらももこ先生のムック本『さくらももこ編集長おめでとう』のなかで、さくら先生と尾田先生の対談が掲載されています。

 そのなかで『ONE PIECE』の最後について質問された尾田先生は、「あれだけがんばって冒険したんだから、キチンとごほうびはあげないと」とコメントしていました。ルフィたちにとって、ハッピーな最終回が迎えられることを願いたいですね。